糖尿病治療につき、6つのお願い
１．飲み物は「水」か「お茶やストレートティー」、「ブラックコーヒー」に限って下さい。
糖分の入った飲み物は血糖を急上昇させます。高血糖の状態でさらに糖分の入った飲み物を摂取しますと、「意識障害」を引き起こす危険性があります。
２．単純糖質（ブドウ糖、砂糖等）を含む食材を摂取しないで下さい。
煎餅、スナック菓子、チョコ、クッキー、アイス、クリーム系の菓子、和菓子、菓子パンなどはご飯などの複合糖質に比べますと、血糖が上がりやすいので、できるだけ摂取はしないで下さい。特に夕食後～寝る前は絶対に摂取しないで下さい。
３．できるかぎり、1日に3食に分けて食物繊維の多い食事をして下さい。
食事をすることで消費されるカロリーもあり、1日３食が最も血糖の流れを良好に保ちます。ただし、食事回数を増やすと、摂取カロリーが増えるケースもあり、長年の生活リズムという場合は強制しません。そのリズムに沿って治療方針をつくって参ります。
ラーメン、うどん、丼ものやおにぎりのみ、総菜パンのみなどの食事は食物繊維が少なく、血糖が上がりやすいので、できるだけ野菜・キノコ・海藻などを取り入れた食事を心がけて下さい。
４．アルコールは血糖が落ち着くまでは、禁止して下さい。
アルコールは１ｇあたり７キロカロリーあります。アルコールには脂肪をつくる機能があり、血糖はさらに上昇します。また肝臓での薬の代謝が遅れるため、薬の副作用が出やすくなります。飲酒で食欲も増進しますので、基本的には禁酒をお願いします。
５．血糖が落ち着くまでは、無理な「運動」は控えて下さい。
空腹時の血糖が200㎎／dl以下になるまでは、日常生活レベルの運動にとどめて下さい。
血糖が高い状態での過剰な運動は、逆に血糖が上がったり、身体が有害な物質をつくってしまいます。
６．合併症のチェックをして下さい。
長い経過で生じた高血糖は、すでに目や腎臓の合併症を引き起こしている可能性があります。まずは眼科で眼底をチェックしてもらって下さい。当院では定期的に尿検査と血液検査で腎臓の機能をチェックします。