鼻をほじる前に

院長コラム

ウイルス感染の時期です。

ウイルス感染症の時期です。「ノロウイルスで集団感染!」「インフルエンザが流行!」などと、今年もメディアが煽るのでしょうが、賢明な方はそのような煽りに気にせずに、自身で注意して生活して頂けたら、まず心配はありません。

麻疹ウイルスを除けば、基本は接触感染で、乾燥した空気では飛沫感染をおこしますが、空気感染はしませんので、電車やバス内に感染者がいても、感染はまずしません。(ただ感染者がマスクもせずに、鼻汁などの分泌物をくしゃみや咳で、周囲に振り撒いていたら別ですが…。)

ノロウイルスもインフルエンザウイルスも大事なことは感染を受けないようにすることです。多くは手についたウイルスが粘膜を介して体内に侵入してきます。最も侵入しやすい経路は口→咽頭ですが、鼻→咽頭の経路も重要です。鼻からの侵入…そう「鼻ほじり」での感染です!

この時期は新潟でも空気が乾燥しております。寒暖差(冷たい風を受けたり、温かい物を食べたり)などで鼻汁が出やすく、結果として、鼻腔内に塊ができます。所謂…鼻くそです。これを取り出す行為は、実はウイルス感染の契機となります。

「食事の前は手を洗う」は感染症予防の常套句ですが、もう1つ、鼻をほじる前に手を洗って下さい。

爪によって粘膜を傷つける可能性が高いので、できれば、直にほじるのはやめて、ティッシュなどを使用することをおすすめします。