糖尿病に薬はいらない?
書店に行きますと、糖尿病関連の本は多くあります。「薬は使うな」のフレーズは売れるためには必須なようですが、正直怪しい内容が多い印象です。
ここで、「本当のことは…」などと言うつもりはありませんが、糖尿病は病態が複雑なので個々により、治療の推奨度が違い、逆効果を招く場合もあり注意が必要です。
病態によっては、薬が生きていくために必要な場合もありますし、環境を変えることで対応できる場合もあります。中には少しの変化で大幅に改善する場合もあれば、あらゆる方法を試しても改善しないケースもございます。ときに、ベストな治療が無く、ベター止まりのこともあり、一元的な対応はまず不可能です。私はおそらく他の医師と比べると、薬は使用しない治療方針ではありますが、「糖尿病に薬は必要ない」などとは思ってはおりません。ただ薬は副作用がありますので、不必要な内服は絶対にしない主義のため、当院に来ると、みなさん「薬が減った」と感じることになるとは思います。