魔の5時間

院長コラム

最も不規則な食生活とは

学生時代を終え、就職しますと、多くの方は内臓脂肪が増えます。

学生時代よりも運動量が減るから。お酒を飲むようになるから。理由はいくつかありますが、最も関与していると考えられているものが、「不規則な食生活」です。

「不規則な食生活」の大きな問題は2つあり、1つは「遅い夕飯」で、もう1つの問題は「簡単な朝食」です。
いずれも「時間栄養学」の観点から説明がつきます。時間栄養学とは、体内時計で変化する栄養摂取率、ホルモンや神経伝達物質に合わせ食事の時間や内容を考える学問です。摂取した食事は消化・分解・代謝され、生体内でエネルギーに変換されるわけですが、体内時計のメカニズムでは
PM10時~AM3時の5時間、特に脂肪は「蓄積」にまわるようです。またこの体内時計を正しく動かすためには、朝にリセットが必要で、このリセットには大雑把ですが、日光と食事と言われております。

PM10時~AM3時の5時間は食事をしないようにして、朝ご飯をしっかり摂ることで、内蔵脂肪が付きにくくなるわけです。